2016年度サポーター募集のお知らせ

2016/06/13

2016年度のサポーター募集とともに、少しフィンスイミングの現状を語らせてください。

—世界選手権出場と日本チームの現状—
先月の日本選手権の結果を受け、2016年フィンスイミング世界選手権の日本代表に選んでいただきました。これで4年連続の選出となりました。
今月21日に出発する世界選手権では4×200リレーのみの出場になります。
間違いなく日本史上最強のメンバーと泳がせていただけることを幸せに思います。昨年のアジア大会では私の責任でメダル獲得を逃してしまったと思っています。今年こそは日本チームに貢献し、大幅な日本記録の更新と、三人の仲間とともに決勝進出を目指します。

これで4年連続日本代表として4×200リレーを泳ぐことになります。そして毎年日本新記録を更新しています。日本のレベルアップはすさまじい勢いで進んでいます。

2013年 6分10秒(日本新記録だったがフライングにて失格)
2014年 6分4秒
2015年 5分58秒
2016年 5分53秒02(日本選手権の4人のタイム合計)
たった3年で17秒。この間に世界記録は4秒しか縮まっていなことを考えると日本のレベルアップのスピードがわかるかと思います。
ちなみに2013年世界選手権の決勝ラインは5分55秒45、2015年5分46秒01です。
数字を見ても日本チームの決勝進出も夢ではないところまできていると思います。

—抽選にあたらないと練習が出来ない?—
世界のトップ選手は、日本で言う公務員選手のような扱いで国からお金をもらって週に10回の練習をこなしているような人たちが多いようです。そこに私のようなサラリーマンアスリート(実業団選手でもありません)がほとんどの日本チームが挑んでいます。生活と競技を両立するため皆が様々なチャレンジをしていますが、どうしても時間的、経済的な制約が多いのも事実です。
比較的練習環境がよいと思われる東京でも水泳場の抽選会に参加し、抽選にあたってプールをコースごと貸し切らないと日本代表選手ですらフィンを履いての練習がほとんど出来ないというのが現状です。私はもともと競泳出身ですが、嫌々練習をしている選手もたくさん見てきた競泳時代は「練習したくても出来ない」スポーツがあるなど想像もつきませんでした。

—更に日本チームが強くなっていくために—
そして2016年は6月で世界選手権が終わってしまうこともあり、比較的時間に余裕があるため、各地でのデモンストレーションや体験会、講演会などを積極的に行っていきたいと思っています。本日6月13日にはニコニコ生放送で石井一久さんがMCをつとめる「スポヲチ」という番組に出演予定。7月2日は大田区スポーツフェスタによしもの芸人さんと出演。そして8月3日伊豆大島水泳大会、8月20日千葉チャレ、9月19日水の祭典in鈴鹿でのデモンストレーションおよび体験会が決定しています。

今年34歳になる僕が日本のフィンスイミング界に貢献するために出来ることはアスリートとしての結果はもちろんのことですが、それ以外の面も大きいと感じています。みんなより長く生きてきた分(ちなみに今年のリレーメンバーは、今年22歳になる大学生が二人と今年27歳になる選手です)いろいろな人と接する機会も多いですし、筑波大学の水泳部を出ているがゆえに水泳の関係者でもつながりが多いなと感じています。
これからのフィンスイミング界には

「トップ選手が世界で戦えるようになること」
「競技人口を増やすこと」

の両方が必要だと思います。ただどうしても現時点でのフィンスイミングの人気や認知度ではデモンストレーションや体験会を開催しようというお話になってもなかなか交通費すら捻出していただくことが難しいのが現実です。こういうところは、学生より比較的経済的に余裕がある社会人が率先して動けるところかなと思っています。
たくさんの人にフィンスイミングを知ってもらい、楽しんでもらいたいと思います。

—僕が若者に伝えていきたいこと—
私は競泳からフィンスイミングという競技に転向しました。競泳時代は全国大会の決勝に残るのが精一杯で、日本代表なんていうものは夢のまた夢でした。競泳をやめて5年、サラリーマンとして過ごしていた中でダイエットがてら競泳のマスターズに復帰しました。その2年後29歳の時にフィンスイミングで日本代表を狙うと決意。30歳で日本新記録で日本選手権を制し、初代表に選出。現時点で8度の日本新記録を樹立しました。
ただ速くなればいいと思っていた競泳時代から、フィンスイミングに変わって本当に考え方がいろいろ変わりました。スポーツについての知識も広がったと思いますし、なにより友達がたくさん増えました。僕が33歳にして日本代表になってたくさんの人から応援されながら泳ぐなんていうことになるとは友達はおろか家族の誰一人も思っていなかったと思います。もちろん私自身も含めてです。

私は「競泳」という道を諦め、「フィンスイミング」という道を選択しました。
スポーツには間違いなく適正というものがあります。日本では「ひとつのことをやり続けることばかり」賞賛されますが(それはそれで大事なことではありますが)勝負する場所をもっと変えたっていいし同時にたくさんの場所で勝負したって良いと思います。子どもの頃から始めたスポーツに「適正」がある確率などどれぐらいあるものでしょうか。
子どもの頃から始めたので、ある程度まわりの同年代の子に勝つことが可能でしょう。そしてその勝利の心地よさから逃げられずそこに居続けてしまう。もっと勝てる場所があるのに。そんなことがたくさん日本では起きているのではないでしょうか。同じ場所に居続けるということは「その場所を選択し続けている」ということであり「他の選択肢を捨て続けている」ということでもあります。
だから僕は子どもたちに「諦めてもいいんだよ」ということを伝えたいです。
人生をチャレンジすること自体をやめてはいけないけれども手段は変えてもいいと思うのです。また違う場所で勝負すればいいじゃないかと。

—支援のお願い—
こんなことを考えている僕ですが、この考えに賛同していただける方がいれば私の活動を支援していただけないでしょうか。
遠征費、練習日、交通費、フィン代、水着代、サプリメント代、ジム会費、メンテナンス費
など競技を続けるにあたって毎年150万円~200万円ほどのお金が必要となっています。
これらはサラリーマンとして働いていただいている給料と毎年いただいている皆さんの支援で捻出しています。
そこで今年もご支援いただける方を募集させていただきます。
今年は大会だけでなくご支援いただいた方のお名前を書いた日の丸に書いて講演やデモンストレーションにも行きたいと思います。
もし、企業名や宣伝したいことなどがある方などがいらっしゃれば、ホームページのリンク掲載や記事でのご紹介、ジャージやフィンへのステッカー掲載などもご相談させていただきたいと思います。
なにとぞよろしくお願いいたします。

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Swim with will
柿添 武文

連絡先
kakkies03@gmail.com

振り込み先
三井住友銀行
飯田橋支店
普通
口座番号:7079965
カキゾエ タケフミ

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