生理学的トレーニングと技術トレーニングの関係①
2018/12/05何度も議論になるこの話。
僕なりに見解をまとめてみます。
まず競技力というのを仮に直線上に表してみます。
(実際は才能が違うので出発点が違うんですけどここはわかりやすく同じにしています)
右に行くほど競技が強い人ということになりますね。
そうすると各々の立ち位置っていうのはこういう感じであらわせます。
矢印が色んな方向を向いてますが、この軸への正射影が実際の競技力ということになります。
つまりこの図で言えば、C,B,A,D,Eの順で競技成績が高いということです。
この矢印の大きさの差は何か?というと生理学的な強さです。
これが長いということはパワーがあるとか持久力があるってことです。
なので生理学的に強いってのはこの図で言うと方向を持たないスカラー量だと認識してます。
例えば左側に向いてるのはどういうことか?っていうと、極端な話ですけど、例えば5mしか泳ぐ技術がないのにボディビルダーみたいな身体を作ったら当然さらに泳げなくなります。
(もちろん筋力トレーニングによって生み出される柔軟性の改善や、体の使い方のレベルがあがるといったことは起きますはそれは今回は後回し)
では、このグラフにおいて筋力トレーニングや持久力トレーニングを総して呼んでいる生理学的トレーニングは何をしているかといえば
こういうことです。
つまり生理学的トレーニングっていうのはこの矢印を大きくする作業です。
もちろんこれで速くなる人もいます。最初の図で右側にいる人は筋力トレーニングを行えば強くなる技術レベルにはいるってことです。
でも、効果の出方は見てわかるように技術レベルによって大きく変わります。
もしBが筋力トレーニングを行えばすごく効率よく強くなるでしょう。
これ、表現は違えど麻生くんが言ってることと同じです。
ポケットに穴が空いてるとして、そこに物を入れたらどんどんこぼれていくでしょ?なのにもっと多くの物を入れたら、当然入らない&穴がもっと開くでしょ?技術を磨かずにパワーで解決しようとするって、そういう事なんですよ。穴を塞ぐのが先。パワーは後。
— 麻生剛弘@サムライスイマー (@4416aso) 2018年12月3日
では技術トレーニングって何かというと、この矢印の方向を右向きに修正していく作業です。
つまりこういうこと。
身につけた生理学的強さを競技力として発揮できるようにしていく作業です。
僕が今なぜ技術トレーニングを、重視しているかといえばまだまだこの矢印が向いてる方向がおかしいと感じているからです。
ただそれだけのことです。
自分が技術と肉体において、トップ選手と比べてどっちがどう足りていなくて自分にどう伸びしろがあると認識するかの違いだけなんです。
だから、生理学的トレーニングも技術トレーニングもどちらも速くなれます。
角度を変えるのか、矢印を大きくするのか。
あなたは自分が今どういう立ち位置にいると思いますか?
今日はこの辺で。また続き書きます。
12/2 @門前仲町 1530回目
この日は体の疲労感が強かったのでほぼストレッチに終始。
胸郭の可動域拡張と、股関節を畳む練習。
ストレッチ90min
プルオーバー 10×3s