世界との差

2014/05/20

昨年、日本選手権で400mSFを日本新記録で優勝してから自分の残り少ないであろう競技人生の目標をどこにしようかと考えていました。たどりついた目標は4年後の世界選手権までに世界との差を半分にすること。私が昨年日本選手権を優勝した記録は3分20秒55。当時の世界記録は2分57秒07。その後、日本記録は関野選手が更新して3分19秒87になり、世界記録は世界選手権の決勝で私の目の前で2分56秒93となりました。現在その差は22秒94。
参考までに同程度の運動時間となる他競技は下記の通り。

世界記録   日本記録(世界記録との差)

400m自由形
3分40秒07  3分43秒90(3秒83)
400m個人メドレー
4分03秒84  4分07秒61(3秒77)
1500m(陸上)
3分26秒00  3分37秒28(11秒28)
3000m(スピードスケート)
3分37秒42  3分43秒94(6秒66)

競泳は萩野公介選手という飛び抜けた才能を持った選手が飛び抜けた努力をしており、自由形で3秒83、個人メドレーで3秒77しかありません。ですが、自由形は私と同じ年齢のイアンソープ選手が活躍した2000年当時の世界記録は3分40秒59で、当時の日本記録は平野雅人選手の3分51秒42。その差は10秒83もありましたし、私が競泳時代専門としていた400m個人メドレーは2008年北京オリンピックの時には世界記録は4分03秒84で日本記録は三木二郎選手の4分14秒79でその差は10秒95ありました。
(ちなみにこの種目の私のベスト記録は4分35秒92なので世界記録とは32秒もあります)

これを見てお分かりのように、他競技と比べてもフィンスイミングは世界との差がまだかなり大きいのが現実です。それでも諦めずに誰かがこの差を少しづつでも埋めていくしかありません。
世界記録と比較して今のフィンスイミングの日本記録はほとんどの種目が110%以上かかっています。他のメジャー競技は105%ほど。この辺りからでしょうねみんなが世界を意識出来るようになるのは。

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