悪魔の代弁者

2016/02/24

僕は生意気だとか空気を読まない奴だとよく言われます。本人としては誰かに悪意を向けているつもりは一切なく最終的な結果を良くしようとして発言しているつもりです。

僕程度が1人で考えたことなど色々足りないのは百も承知で、それでも何か組織の足しになればと思って行動しているつもりです。

ただ、どうしてもこれを悪意だと捉えてしまう人が一定割合いる気がします。その人たちは「意見に対する反論」を「自分の人格否定」と解釈してしまう傾向があるようです。

そしてそれを恐れて皆がマイナスな意見を言えなくなり、耳障りが良いことしか言えなくなる。ということが皆さんのまわりでも起きませんか?私の周りではよく起きていると感じます。
特に会議を行っているメンバーに組織の立場に差があるとこの傾向は強くなるようです。社長や役員には反論の意見が言えないということはよくあると思います。
逆に自分が比較的立場が上の場になると、若手が遠慮しているなと感じている人も多々いるでしょう。

このような状態を解決するひとつとしてディベートで使われる手法の1つに「悪魔の代弁者」というものがあります。
これは多数派に対してあえて批判や反論をする人、またその役割を担う人のことです。

先ほど書いたように会議などでは同調を求める圧力などで批判・反論しにくい空気があると、議論はうまく機能しなくなり、健全な思考ができなくなることが往々にしてあります。それを防ぐ方法として、自由に批判・反論できる人物を設定することです。

僕は最近この手法を知ったのですが、とても感心しました。役割として「マイナスな意見を言う」ひとを決めれば、その人はあくまでも役割として行っていることが全員に前提として受け止められるからです。持ち回りにすれば誰か1人がいつも嫌われ役にまわる必要もありません。

僕も一度どこかで実践してみたいなと思っているところです。
こんな方法を提案してみること自体が生意気だと言われるかもしれませんが。

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