水泳のリオ五輪選考会を勝手に解説してみる1日目

2016/03/12
現在はフィンスイミングの日本代表を3年ほどやらせていただいていますが、もともとは2歳から21歳まで競泳を20年やっていたので、今でも競泳は大好きなスポーツです。いまだにかなりの水泳マニアだと思うので勝手に代表選考会の解説をしてみます。

水泳は球技みたいな派手さやエンターテイメント性は低いかもしれませんが、究極の緊張感というものを見られると思います。少なくとも前回のロンドン五輪から4年間、つまり約1500日、トップ選手ともなると1日6時間以上をトレーニングに費やしているので、約10000時間の結晶をたった20秒から数分のレースに賭けてきます。それが東京の辰巳国際水泳場で見られます。プールサイド席ならたった2500円で見られます。全てを賭けてきた選手たちのレースは本当に鳥肌モノです。一度お金を払って生で見ておいて絶対損はしないと思います。


※まだ出場種目が公開されていないので出場種目や選手は私の勝手な予想ですので悪しからず。

まず選考方法について。
メダル候補が全競技でもトップクラスの競泳は来月4月4日から10日で代表選考会が行われます。
2015年の世界選手権で金メダルを獲得した、男子400m個人メドレーの瀬戸大也選手、女子200m平泳ぎの渡部香生子選手、女子200mバタフライの星奈津美の3選手はオリンピック代表に内定。
残りの種目はこの代表選考会で派遣標準記録を突破した選手上位2選手のみがオリンピックにいけるという仕組みです。水泳界は2000年のシドニー五輪選考会での千葉すずさんが選ばれなかったことをきっかけに選考方法がとてもシンプルになっています。世界で戦えない選手は連れて行かないという日本水泳連盟からの強烈なメッセージが派遣標準記録からも読み取れます。

【男子400m個人メドレー】
初日の4日最大のみどころは何と言っても萩野公介選手と瀬戸大也選手の対決でしょう。おそらくこの種目で日本代表に選ばれる2人はオリンピックでも金メダル争いを演じる可能性が高いです。世界最高峰の争いを見られます。
二人は小学生時代からのライバル。昨年世界選手権で2連覇を達成した瀬戸選手と、骨折をして棄権した萩野選手。世界チャンピオンは瀬戸選手ですが、日本記録は萩野選手が持っています。ロンドン五輪で銅メダルを獲得した萩野選手と代表になれなかった瀬戸選手。
萩野選手は現在日本の水泳界で唯一学童記録から日本記録まですべてを保持している選手です(長水路のみでも学童記録2、中学記録10、高校記録5、日本記録4)つまり小学生時代から天才と呼ばれ続けた萩野選手とそれを追いかけ続けた瀬戸選手。水泳界は小さいときに天才と呼ばれた選手がそのまま大成したことがほとんどないので、本当に彼は水泳界の至宝、エリート中の絵エリートだと思います。
そこに兄弟でこの種目にチャレンジする藤森丈晴選手、藤森太将選手と背泳ぎを得意とする砂間敬太選手がどこまで迫れるかというレースになると思います。

【男子400m自由形】
続くこちらの種目にも萩野選手が出場する可能性があります。2013年の世界選手権ではこの種目で銀メダルを獲得しています。ただ400m個人メドレーと400m自由形は連続したレースになるので、休憩は10分程度しかないでしょう。元競泳選手として最も過酷といわれる400m個人メドレーの直後に400m自由形というスケジュールは本当に信じられないスケジュールですが、今までもそれをクリアしてきたのが萩野選手。ぜひチャレンジしてほしいと思います。
ベストタイム的には頭一つ萩野選手が抜け出している状態ですが、先日短水路で同種目の日本記録を更新した江原騎士選手にも注目が集まります。ちなみにイケメンです(笑)。前半から飛び出していくレーススタイルで、見ていてとても気持ちが良い選手です。ここに1500mを得意とする宮本陽輔選手あたりが後半どこまで追い込んでくるかが見ものでしょう。現在派遣標準記録である3:46.53をすでに切れているのは萩野選手のみ。ぜひ2人以上が派遣標準を突破してくれるレースを期待したいものです。

【女子400m個人メドレー】
シドニー五輪で銀メダリストとなり、「めっちゃ悔しい」で有名になった田島寧子が14年間保持した日本記録を高橋美帆選手が更新したのが2014年、そして先日2月20日のコナミオープンで清水咲子選手がさらに日本記録を更新しました。ようやく時代が動き始めた印象があるこの種目。この2人を中心に、大学生の大塚美優選手、高校一年生の牧野紘子選手あたりもどこまで記録を伸ばしてこれるかにも注目。今年度派遣標準記録である4:36.88を切っているのは清水咲子選手のみ。こちらも是非2人の代表権獲得に期待したいところです。ちなみに田島寧子選手、高橋美帆選手、清水咲子選手は全員日本体育大学の卒業生で大塚美優選手は現役の日本体育大学生。全員が同じ藤森善弘コーチに師事しています。ちなみに男子400m個人メドレーで代表入りを目指す藤森兄弟はこの藤森コーチのご子息だったりもします。

【女子400m自由形】
派遣標準記録は4:05.49、現在の日本記録はアテネ五輪800m自由形金メダリストの柴田亜衣選手が2007年に記録した4:05.19。今年度日本ランキング1位は五十嵐千尋選手の4:09.18ということで大幅な自己ベストをたたき出さないと日本代表入りが難しいこの種目。2007年の柴田選手が世界選手権で銅メダルを獲得したとき優勝は4:02:61のマナドゥ選手で2.5秒差でしたが、現在の世界記録はレデッキー選手の3:58:37と10秒以上大きく水をあけられています。ここ3年間日本ランキング1位2位を争う五十嵐千尋選手、地田麻未選手を中心にした争いになりそうですが、ぜひ標準記録突破を目指して前半から積極的なレースに期待したいです。ちなみに地田選手も美女スイマーとして有名ですね(笑)。高校1年生ながら今年度日本ランキング3位につけている佐藤千夏選手にも注目ですね。

大会情報やチケット情報はこちらから。
http://japan-swim.com/

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