水泳のリオ五輪選考会を勝手に解説してみる5日目

2016/04/08

残すところもあと3日。今大会、女子は若いパワーが炸裂してますね。長谷川選手、今井選手、酒井選手と立て続けて中高年が代表入り。彼らは東京オリンピックを迎えてもまだ20歳前後。そして、若くて勢いがあるのでオリンピックへのあと4カ月でもまだまだ強くなれるので期待できますね。
さぁ今日はついに北島選手の登場!国内で彼の全力のレースが見られるのはこれが最後かも!?

【男子100m自由形】
中村克選手と塩浦慎理選手の一騎打ちの様相。
長年日本の自由形は世界と戦えない時代が続いていましたが、この2人なら歴史を変えてくれるかもしれないと思わせてくれるレベルに達しています。
個人の派遣標準記録は日本記録を大きく上回る48秒16。是非これを切ってほしいところ。50m得意の塩浦選手が先行し、23秒を切るか切らないかあたりで前半を折り返し、後半得意の中村選手が追いかける展開となりそう。
準決勝は2人とも48秒台を記録しましたがまだ余裕があるように見えました。
そしてもう一つの注目はリレーの派遣標準をきれるかどうか、そして誰がメンバー入りするのかというところ。
準決勝では小長谷研二選手、小松巧選手、坂田怜央選手続いています。
個人的には背泳ぎ専門の古賀淳也選手に頑張ってほしいです。2009年の100m背泳ぎの世界選手権で優勝した彼ですが、ロンドンの時は0.05秒差、今大会では0.08秒差で100m背泳ぎではオリンピック出場を逃しました。あと50m自由形にも出場しますが、実質この種目がオリンピックへのラストチャレンジになるでしょう。
専門ではありませんが、是非最後まで悔いのないレースをしてほしいです。
1人平均48秒99という非常に高いハードルですが、ぜひリレーの派遣標準を突破してほしいところです。

【女子100m自由形】
こちらも池江璃花子選手と内田美希選手の一騎打ちになりそう。
派遣標準は日本記録を上回る53秒81。準決勝とこれまでのレースを見る限り日本記録を更新してくれる可能性が非常に高いとおもいます。そこに本人がTwitterでも絶好調宣言をしている松本弥生選手がどこまで食い下がれるかがみどころになるでしょう。
リレー派遣標準は1人54秒43とこれも突破を期待したいところ。
ベテランの山口美咲選手、そしてて800リレーで代表内定している、五十嵐選手、青木選手、持田選手にも期待。

【男子200mバタフライ】
中心は昨年の代表になった瀬戸大也選手、坂井聖人選手となりそう。派遣標準記録である1分55秒39は2人以上が突破してくれる可能性が高いとおもいます。
400m個人メドレーではイマイチだった瀬戸選手もバタフライは調子は悪くなさそうです。150を1分23秒台で折り返してラスト50mを粘って1分53秒台への突入を期待したいところ。この2人に、高校生である幌村尚選手がどこまで食い下がっていけるか。
そしてこの種目をずっと引っ張ってきて日本記録保持者でもある松田丈志選手の逆襲はなるか。松田選手は800mフリーリレーで既に代表を内定させていることもあり、思い切ったレースを期待したいところです。
この種目は日本代表=メダル候補と言えるほど日本のレベルが高いです。

【男子200m平泳ぎ】
大会前にこの種目では世界記録を狙うと宣言していた小関也朱篤選手が今大会ここまでパフォーマンスが芳しくありません。それとは対照的に予選から2分8秒台を記録した渡辺一平選手が好調を維持して準決勝も1位通過。派遣標準記録は2分9秒54でこれも2人以上が突破する可能性があります。
そして、何より日本中の注目は北島康介選手が5大会連続のオリンピック代表になれるかどうか。
準決勝で派遣標準を突破していて盤石かも思われた100m平泳ぎの決勝でまさかの派遣標準に届かず。この種目が北島康介選手のオリンピックへのラストチャレンジになります。
私のまわりにいるたくさんの人が北島選手を応援しています。私のまわりは水泳関係者が多いからかと思っていましたが、どうやら日本国民全体が北島選手に期待しているようです。
特に僕を含めた引退した競泳選手たちは北島選手に夢を見せてほしいのだとおもいます。33歳となっても世界に挑み続ける彼を見て、みんな自分のモチベーションにしたいのだと思います。
「やっぱりあいつはすげーわ。俺もがんばろ!」って思いたいんですよね。僕もその1人です。
きっと日本の競泳界をすべて変えて支えてきた北島選手が最高の状態で国内でレースをするのはこれが最後になるかもしれません。
きっと100mで積極性を欠いた反省と、まわりとの力関係を考えて前半を1分1秒5あたりでまわって勝負に出てくると僕個人はよんでいます。

勝っても負けても絶対に見逃せないレースがここにはあるのです。

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