第4回 エンターテイメントとは

2020/06/04

【torch 園木】対談記事公開スケジュール

6/1 第1回  torch結成までと僕との出会い  
6/2 第2回 「誰かのため」と「自分のため」
6/3 第3回 幸福の広げ方
6/4 第4回 エンターテイメントとは
6/5 第5回 ライブハウスという場所
6/6 第6回 「〇〇くなって逃げない」

エンターテイメントとは

前回までと少し話題が変わって、水泳競技のエンターテイメント性についての僕の考えと、
MV撮影のために園木君が実際に目の前で見た競技の印象について語りました。

柿添
そもそも水泳はエンターテイメント性が低いのよ。
園木
それはあくまで競技だから、ということですか?
柿添
それもある。ただ例えばサッカーとかの球技には逆転があるけど、水泳はほとんどないのよ。最初からいっているやつがほとんど勝つし、後半急激に追い込みみたいなのもないし。一発逆転、ジャイアントキリングもほぼないのよね。
園木
あ、そうなんですか?
柿添
日本選手権8位くらいのやつが優勝する、なんてことはほぼ起きないんだよね。僕が知る限り山野井さんの世界選手権と岩崎恭子さんのバルセロナぐらい。30何年水泳をみてるけど、その2回くらいしかないね。
園木
想像以上に少ないですね!
柿添
だから、エンターテイメント性が低い。ただ行って帰ってくるだけでは。僕は知識があるからある程度楽しめるけど。小さいながら前半型とか後半型があって、0.5秒差でターンしたら後半ひっくり返るなとか、そこまでの知識があってみれるから面白い。でも一般の人が見ても面白くないわけよ。
園木
確かに難しいかもしれません。
柿添
それでも僕は水泳が面白いと思うところもあるから続けているし、世界選手権や日本選手権もみるけど。感じるなら生で見てもらわないと難しいだろうね。
園木
それは練習にお邪魔してよくわかりました。あんまり話しかけてはいけない気がして。すごい・・・!!と思って見てましたけど。
柿添
生で近くで見ると見たことない泳速で動いていくのは面白いと思うんだよね。
園木
同じ人間がやっているっていうことをテレビでは引いて見すぎてわからないですよね。
柿添
マイナースポーツになればなるほどオリンピックくらいしかみないじゃない。ウェイトリフティングのスナッチとか誰でもできるんじゃないかって思うかもしれないけど、絶対にできないから。笑 ただバーをもって上げてキャッチする動作なんだけど、あの動きはオリンピックだと当然全員平気でやっているから簡単に見えるけど、笑えるくらいできないから。こういうのはやってみないと伝わらないんだろうなって。自分で動きを撮影してみたら。

園木
でも実際に身近で見たフィンはまじで怖かったです。笑 海で出会ったら殺されるやつやなと思いました…ロシアの科学ユニットが作った秘密兵器みたいな、ヤバイ動きで…。
柿添
もっと速い人がたくさんいるから。全身真っ黒の水着を着るから、本当に魚雷みたいな。笑
園木
いや、ほんとにそうですよ。笑
柿添
本当に魚人かっていう。
園木
生でみないと凄さはやっぱりわからないものですよね。

園木君は競泳やフィンスイミングを目の前で見て、結構驚いてたみたいです。笑
こういう見たことの無い人からの目線があると、やってる方にも新しい気付きがありますね。
次回に続きます。