第5回 ライブハウスという場所

2020/06/05

【torch 園木】対談記事公開スケジュール

6/1 第1回  torch結成までと僕との出会い  
6/2 第2回 「誰かのため」と「自分のため」
6/3 第3回 幸福の広げ方
6/4 第4回 エンターテイメントとは
6/5 第5回 ライブハウスという場所
6/6 第6回 「〇〇くなって逃げない」

ライブハウスという場所

今回は、音楽を生演奏で聞くことについてやライブハウスとtorchの相性の話から始まり、いよいよ園木君がNEW DAWNの歌詞に込めた想いと届けたい人についても伺いました。

柿添
水泳はもちろんそうなんだけど、音楽も現場で聴いて欲しい、みたいな思いはある?
園木
ありますね。でもライブハウスでやってると、狙い通りの音を出す環境を整えるのが大変ですね。音響、照明、様々な役割があって、公演のたびに毎回そういった職種の方をチームで雇えるわけではないので、ライブハウス在中の方にやってもらうんですけど、当然思った感じにならないこともあるんですよね。外音がでか過ぎて何も聞こえないとか。
柿添
あぁ、僕らが行った時の感想もそうだったもんね。歌聴こえなくて。
園木
すごい音量ですからね。
柿添
なんなのあれ、そういう主義なの?
園木
そうですね、音圧至上主義というか。笑 そういう特色の店舗も多くあるし、当然それがハマるバンドも必然的に多いんですけど、そういうところも含めて目指す方向性が…
柿添
torchはカラーの違いは感じたね。だからtorchの曲を楽しみにワンマンライブに行きたいっていう人たちの気持ちはわかる気がする。
園木
うちのお客さんは、普段ライブハウスに通ってるとかではなくて、メジャーのホールライブとか大きいところにしか行ったことないって方も多くて。目指してるところでもあるし、それはありがたいですね。

柿添
今回の曲はどんな人に届いてほしいと思っている?
園木
何かに挑戦している人たち、諦めずに続けているような人たちに届いて欲しいと思っています。勝負の世界に身を置いているような人たちにはもちろんだけど、一歩踏み出すきっかけを掴みたい、でもいい。そういう気持ちが少しでもある人たちに聴いてもらえたらいいなと思います。
柿添
うん。こういう時に音楽は背中を押す力になるかもしれない。
園木
歌詞を書くときには、あくまで個人的なことなんだけど、みんなにとっても自分ごとになるようなメッセージを意識しています。限定的ではなく、自分の想像していないところまで届いていく力が音楽にはあるなと思うので。
柿添
なるほど。今回のNEW DAWNだと、どんなふうに進めたの?
園木
今回の件は一緒にいろんな話をしていく中で、ジャンルは違えど似たところも多く感じて感じて…これってどんな世界でもそうだと思ってるんですけど、ある程度気持ちを持ってやっていると、こういう志をもっているよね、とか、こういうしんどさってあるよね、とか、共通項みたいなものが見えてくると思っていて。そういうものを汲み取りながら、自分を重ねて書いていきましたね。

園木君は、自分の中から引っ張り出したことであり、かつ広く届けるために多くの人にも共通しているであろうことを考えて書いているようです。
次回でラストです。