天才の倒し方

2017/08/07

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大学時代の後輩が監督をつとめる水泳部がとにかく強度と量に重きを置いてきたトレーニングをやめて、技術トレーニング中心の練習メニューに変更。生理学的要素を鍛えるような高強度トレーニングは専門種目外でスイムとウエイトやパワーマックスで代替。という新しい形にチャレンジしています。

僕は水泳界が次に向かう方向はこちらになると思っています。いくらたくさん泳いでも、センスがない子はいつまでたっても技術は身につかないのです。
僕が考えるセンスとは「教えられなくても、自覚しなくても、たくさん反復することで正しい技術が勝手に無自覚に身につく能力」のことです。そしてこれを持っている人のことを天才と呼びます。ごく限られた人のみですが、たしかにこれを持っている人が世の中には存在します。そういう子たちは泳げば泳ぐほど速くなるでしょう。でも僕も含めた大半の人間はそうじゃないんですね。

天才ではない僕たちは勉強して自覚して正しい動きを作っていくしかないんです。たしかに時間はかかるでしょう。でも、きっと自覚して身につけた技術は崩れにくいし、その過程はきっと人生の糧になる。

現在、スポーツ界で「名選手が名コーチであるとは限らない」のは事実だと思います。でもこの原因の根底は「天才が勝っているから」だと思うのです。彼らは無自覚に出来てしまっていたことなので、なぜ自分が人よりうまく出来るのかを説明することができません。ですから当然他人に指導することはできません。

これから先、水泳を離れても何かにチャレンジすると必ず天才が現れます。仕事でも芸術でも他のスポーツでも。彼らは本当にすごい。僕だって羨ましい。でもそれを嘆いていても仕方がない。「センスがない以上、自覚して分析して、分解して意識して変えていく。」この方法が必要なんです。それが僕たち凡人が持ち得る、唯一の【天才の倒し方】だと思います。

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