ラグビーはジャイアントキリングが起きないは本当か

2015/11/01

日本代表の予想以上の活躍により盛り上がったラグビーワールドカップも、ニュージーランドの2連覇で幕を閉じました。

日本が南アフリカを倒して奇跡だと言われ、ネット上ではそれがどのぐらい奇跡なのかを表すのが流行ってましたね。

○高校野球がプロ野球に勝つぐらい
○サッカーで日本代表がブラジル代表に10対0で勝つ

というスポーツで表したものから、もはやネタに走るものまで。

○のび太がジャイアンに勝つ
○クリリンがフリーザに勝つ
○桐谷美玲が吉田沙保里に勝つ

クリリンがフリーザに勝つとかちょっと意味がわからないし、桐谷美玲に関してはなんの勝負なのかも最早よくわかりませんが、なんとなくすごいことだけは伝わってきますね。個人的にはこういうのはネットで見てると、面白いことを言う人がいて好きです。

と、面白ネタはさておき、ラグビーはジャイアントキリングが起きにくい競技だと聞きましたが、本当にそうなのかを調べてみました。

今大会予選リーグの40試合、決勝トーナメントの8試合(3位決定戦を含む)の計48試合が行われました。そこで出場国の世界ランキングと勝敗結果を見比べてみたところ、世界ランキングが
下位が上位を打ち破ったのは今大会たったの2試合。
(世界ランキングは10月26日現在)

日本(10位)34-32南アフリカ(3位)
トンガ(13位)10-17ジョージア(14位)

この2つだけです。
※日本対サモアも試合前まではランキング負けてましたが。
本当にすべての試合がランキングどおりに決していてかなり驚きました。準決勝に残ったのも世界ランキング1位から4位で、決勝は1位と2位の対決。ここまで綺麗に決するとは。ラグビーというのは、たったランクで言えば2位や3位の違いでも本当にひっくり返すことが難しい競技なんですね。
サッカーや野球はトーナメントでランキングどおりに進むということはほとんどないので、かなり特殊だなというのが正直な感想です。
実力どおりに決するという意味では水泳に似ているかもしれません。水泳も世界選手権やオリンピックでランキング8位の人がいきなり勝つというのはほとんど起きない競技なので。2分のレースでたった0.5秒のベスト差でもなかなかひっくり返せないんですよね。
それだけ日本が南アフリカに勝つのは奇跡に近いことだし、相当な準備があったのだろうとおもいます。ますますラグビーに興味が湧いてきました。

事実として実力通り決まることが多い競技であることはわかりましたが、これが何故なのかはまだ僕にはわかりません。もう少しラグビーを見て、その秘密を知りたいなと思います。

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