第3回 幸福の広げ方

2020/06/03

【torch 園木】対談記事公開スケジュール

6/1 第1回  torch結成までと僕との出会い  
6/2 第2回 「誰かのため」と「自分のため」
6/3 第3回 幸福の広げ方
6/4 第4回 エンターテイメントとは
6/5 第5回 ライブハウスという場所
6/6 第6回 「〇〇くなって逃げない」

幸福の広げ方

前回は、何のために競技や音楽に取り組むか、ということを話しました。
今回は、「自分から他人へ幸福の輪を広げる」という考えの中での「SWIM FREAK DAY」の開催について、僕の思いと実際に起きたことを話させてもらいました。

柿添
自分ごととして幸せに思える範囲を広げていく、という世界観のなかで今回、SWIM FREAK DAYっていう大会を立ち上げました。今回のコロナのことで中止になっちゃったけど。
園木
とても残念でしたよね。皆さん楽しみにされてたと思います。
柿添
中止にして終わりじゃなくて、一旦参加者の皆さんには全額返金して、その代わりにグッズ販売をさせてもらった。200人以上の人が買ってくれて、イベントの参加者数とほぼ変わらない数字になってたんだよね。
園木
すごくありがたいことですね。
柿添
今回のって物を買ってもらったから買ってくれた人の住所が見えるけど、本当に全国各地からの申し込みだし、知らない人の名前が圧倒的に多いんだよね。もちろん個人でイベントやっているわけではないから、他の運営者の友達の申込もあるんだけど。中止にして返金してという対応をしたけど、これだけの人たちに気持ちは届いているんだなぁと。
園木
なるほど・・・
柿添
グッズの販売と寄付を募集しているけど、名乗り出てくれた人が想定以上にいて、出資するから2回目をやってくださいという人もでてきて。自分では開催できないけど理念は共感するから、今回の赤字で柿添さんが潰れて2回目できなくなるのはもったいないからやってくださいって。中止したことで想像以上のことになっているんだよね。
園木
すごいですね。その様子を見てみたいです。
柿添
もうやらざるを得なくなっちゃってるよねこうなってくると。リアルイベントに人を呼んでくるのは、ライブもそうだけど大変だよね。
園木
ですね。でも僕らの畑はがっつりエンタメだけど、また別の難しさがありそうですよね。

柿添
だね。2014年に日本選手権で日本新を出す宣言をしたときもそうだけど、僕らなら横浜のプールにどうしてくれたらわざわざ見に来てくれるのかなってSNSをやったりして。
園木
はい。
柿添
僕のレースだけだと出番が1日2回くらいで、1回泳いで1分半。スポーツは事前の知識が必要なんですよ。友達のレースは面白いけど、それ以外は何もわからないじゃつまらないんですよ。人を呼ぼうと思ったときに、根源的には僕を応援したいというよりは、週末を楽しく過ごしたいという選択肢のひとつが応援にくるということだから、たとえばこういう選手がいて、こういうことにチャレンジしているみたいなことを書いたんだよね。
園木
すごい工夫ですね。
柿添
そうすると僕のレースだけじゃなくて、きっかけが顔がかわいいとかかっこいいとかでも他の時間を楽しめるようになると横浜までくる価値があるなと思っていて。だから、今回のイベントもレースだけだと暇だからエンタメも混ぜて、レース以外の時間に遊びを提供するというのが趣旨だったりするんだけど。
園木
そんなふうに考えて作られてるんですね。驚きました。

SWIM FREAK DAYについて、また、日本選手権についてもですが、自分がどういう考えで人を巻き込んだりしているのか、話すことが出来ました。
次回に続きます。